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November 1, 2019

『NEW WORLD』
JARIBU AFROBEAT ARKESTRA

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JARIBU AFROBEAT ARKESTRA「NEW WORLD」SG-067 / LP (SOUL GARDEN RECORDS) JPN 2019

本作はすでに今年の7月にデータ配信とCDにてリリース済みなので、もう散々聴き倒して愛聴盤としている方々も多いかと思いますが、待望のアナログ盤が11/16にいよいよ発売ということで、恥ずかしながらここまで未聴だったワタクシのもとへ、JARIBU AFROBEAT ARKESTRA(以下JARIBU)のメンバーであり、またSOUL GARDEN RECORDSの代表をなさっている石川さんが直々に本作を届けてくれました!石川さん、いつも素晴らしい作品を届けていただき、ありがとうございます!

さて、いただいたレコードを見るとまずその刺激的なジャケットのアートワークに目を奪われます。ソクラテスのような古代ギリシャの聖人みたいな人が惑星を背負っていて、そこにアルバム・タイトルの「NEW WORLD」。その惑星に向けてミサイルが向けられています。どうしたって深読みしたくなるこの装画は、JARIBUのファンだというフランス人の画家BEN HITOによるものとのこと。否が応でもどんなサウンドが収められているのかと気がはやります!そしてレコード盤を取り出すと、濃いクリアーブルーのカラーヴァイナル!そしてこれがズッシリと重い180g. 「おぉ〜、どんな音が鳴るのかな?」と期待にワクワクして盤をターンテーブルに置き、針を落としました。

ファンキーで高揚感のあるホーンリフに導かれてスタートする冒頭アルバム・タイトル曲「NEW WORLD」。その磨きあげられたバンド・アンサンブルによるミディアム・テンポの堂々とした王道アフロビートのカッコ良さに、もう、どアタマからグッとハートと腰を鷲掴みにされました!そこからA面3曲、B面3曲の計6曲。トータル36分。もう最高ですよ!フェラ・クティの発明したアフロビートを完全に自分達のものにして、それをさらに研ぎ澄ませているように感じます。日本が世界に誇るアフロビート・バンド…云々と各所で言われているのも全然納得なレベルのクオリティーの高さだと思いました。全アフロビート・ファンは必聴モノ!

特にA-1「NEW WORLD」そしてB-2「LAST EMBOUCHURE」といったミディアム・ナンバーのクオリティーが、以前に比べて格段に高くなっているように感じられ、聴き応え満点かつ、メッチャ、ダンサブル!

A-2「ICY ROAD」とB-1「THUNDERBLT」はライブで盛り上がること必至なJARIBUらしいアップテンポでアップリフティングな疾走感溢れるアフロビート。全楽器が打楽器みたいにパーカッシブに重なって奏でられるタテノリ・ダンスチューン。A-2でのYUJIのアツいリーディングも健在!相の手コーラスも気分を盛り上げてくれます!

A-3「SAKURA SAKURA」は日本人なら誰もが知っている伝統歌のインストカバー。ディープで中毒性の高い反復系ミニマルなダウンテンポのアフロビートに乗せ、ジャジーに、ブルージーに、メロウなアフロビートにアレンジ!ヒップホップ、レゲエやクンビアなどとも相性が良さそうな、昭和感漂うジャパニーズ・アフロビートチューン!

ラストを飾るB-3「P.I.L.」は泣きのテナーサックスがジャジーでブルージーな雰囲気を醸し出す、メロウ・チューン。曲終盤のギターソロ後に、レゲエバンドONEGRAMのヴォーカルSAKKOをゲストに迎えたコーラスがまたこのメロウな雰囲気に華を添えてて、超イイ!

結成から10年を数え、メンバーチェンジなど紆余曲折ありつつも、2度のフジロック出演やヨーロッパツアーなどを経てきたJARIBU AFROBEAT ARCHESTRA。10周年に相応しい傑作アルバムを届けてくれた!

Kenji Hasegawa(gallery)

1990年、仲間達と代々木公園で開催した野外パーティー"yoyogi friendship project"においてDJとしての活動を始める。以来、現在に至るまで20年以上にわたり、DJ/選曲家/パーティー・オーガナイザーとして活動中。今年で19周年を迎えた人気のサンデーアフタヌーンパーティー、~Sunday Afternoon Session~ "gallery"のレジデントDJであり代表者。伝説のレコードショップ「ミスター・ボンゴ」やライブハウス&シアター「音楽実験室 新世界」の店長を歴任、メジャーレコード会社エイベックスにて制作ディレクターを経て、現在、アナログレコード専門店HMVrecordshop渋谷のバイヤーを務めながら、アート展示会、ホテルイベント、カフェでのBGM選曲や音楽執筆など、幅広く活躍中。